土木工事を行うにあたり、あらかじめ工事予定地の地形や、計画している建築物との位置関係を知らなければなりません。
そうした測量を行うのが測量士の仕事です。
測量に際しては、基準となる位置(基準点)を設定しなければなりません。
基準点は、全国各地にある国家三角点(測量の基準点)から導いて、現場を見渡せる小高い丘などに設置されています。
また、着工から竣工までの間、建造物が設計通り正しい位置に建てられているかをチェックするのも測量士の役目。
また測量士は宅地や耕作地、林野などの面積や境界を設定して公共団体の管区地図を作ったり、航空機から写真測定をして地形地図を作る作業にもかかわっています。
資格を得るには測量士試験、測量士補試験を受験し合格しなければなりませんが、指定の専門学校などで学べば卒業時に無試験で測量士補の資格が、1〜3年の実務経験で測量士の資格が得られます。
測量士の試験の合格率は10%前後、測量士補でも20%前後と、難しい試験です。
やはり、指定の学校に進学するのが、最も早道といえます。