視能訓練士は、斜視や弱視などで見る機能(視能)に障害を持つ人に、機能回復のための検査と矯正訓練を行う専門職として誕生しました。
視能障害の治療患者には子供が多く、長期間にわたる矯正訓練が必要となるため、思いやりと根気が求められる仕事です。
さらに、視力、視野、色覚、光角などの検査や眼底写真の撮影など、眼科における複雑な検査も行います。
また予防医学の立場から眼精疲労の検診、成人病などのドック、乳幼児の目の機能の検診などを行ったり、老化や糖尿病などで視力が低下した人に対するリハビリテーション機能も増えてきています。
視能訓練士になるには、厚生労働大臣指定の養成所(3年制以上)を卒業し、国家試験に合格することが条件です。
大学・短大・保育士養成所で指定科目を2年以上履修した後、1年制の養成所で学ぶ方法もあります。
視能訓練士の職場は、多くが病院やリハビリテーションセンターなどの医療機関です。保健所や学校などに勤務している場合もあります。