貨物を輸出・輸入する場合は必ず税関に申告して、許可をもらわなければなりません。
しかし輸出入する者が直接税関手続きをとることはできないきまりになっていて、それができるのが、国家試験をパスした「通関士」です。
まさに日本の貿易を支えるスペシャリストといえます。
特別な受験資格は設けられていないので、専門学校や短大在学中に取ってしまう人もいます。
しかし、「通関税法」「関税法」「関税定立法」など複雑な法律の知識が求められ、合格率20%程度という難関資格です。
ですから現実には、受験以前から通関の仕事に従事している人か、必要に迫られて勉強をはじめるという人が多いといいます。
勤務先は、エアカーゴ(航空貨物)会社を中心に、商社、メーカー、百貨店などとなっています。
資格を取得し、エアカーゴ会社や商社に就職しても、一人前になるまで2〜3年はかかります。資格を取ってからも勉強が必要な職種なのです。