映画監督は、映画の企画の段階から完成までの全ての工程における、現場の進行の総責任者です。
シナリオの監修、キャスト(出演者)やスタッフ(カメラ・美術・衣裳・音響・照明など各セクションの担当者)の選択、実際の撮影現場での総指揮、そしてフィルムの編集と、様々な仕事をこなします。
シナリオから構築したイメージを各スタッフに的確に指示し、時には俳優に演技指導も行います。
また、映画制作に携わる多くの人々を指揮する人心掌握術や、オーバーしがちな予算や日程を管理する能力など、かなりの力量がなければつとまりません。
映画は監督のものだといわれるゆえんがそこにあります。
映画監督になるには、まず映画会社やプロダクションに入り、下積みからたたき上げていくのが一般的です。
映画監督には映画製作についての知識や感性はもちろん、社会・人間・芸術などへの幅広い教養が必要です。
映画関係の学校で映画製作に関する技術や知識を身につけるとともに、感性を磨くことが大切です。